ナイバッチきつみは
今日ものんびりゆっくりダラダラと過ごそうな
ところで丸耳たぬは子たぬなのか?
子供が酒を飲んだら良くないよな、ちょっとこっちに渡してもらおうか
どれどれ?うん?こ、この芳醇な香りは!!
もしやこれは幻の酒とかいうやつなのか?どれ、ちょっと味見を・・・
うめえ!とんでもなくうめえ!!
もううめえ!としか言えないくらいにうめえっ!!
「俺くん、なにやってんの?それ、一升瓶だけど中に入っているのは泥水だよね
そんなの飲んだらお腹壊しちゃうよ?変なの・・・」
え?ど、泥水?いやだってほら、こんなに美味い酒なのに泥水ってことは・・・
あれ?口の中がザラザラする・・・うげっ!つ、土の味・・・
これ、本当に泥水・・・
「俺くんって結構いやしんぼだから食べ物で失敗しちゃうんだよ
ちゃんとしていれば騙される事もなかったのにね」
呆れた様にきつみはが言う
も、もしや俺・・・たぬの化かされてしまったのか?
「知ってる俺くん、十三夜は十五夜と同じお供えをして月見をするんだって
だから団子も甘いのとかみたらしとか用意しようと思ってたんだけど残念だな 
俺くんはきっとこれからお腹を壊すだろうから俺は他の皆と一緒に月見をするね」
ま、まってくれ・・・俺も・・・俺も一緒に月見をさせてくれええええ・・・・・・・

「俺くん、どうしたの?すごくうなされていたよ」
え・・・あ・・・も、もしかしたら夢、だったのか・・・
「怖い夢でも見た?今夜は月見だからそろそろ用意しないと
ほら、たぬからお酒をもらったんだよ 俺くんこれ、楽しみにしていたよね」
まさか泥水・・・ま、まさかなハハハ・・・