きつみはもふもふふもふもふ
よし判った!!つまりだ、今日ものんびりダラダラしていればいいんだな
特に予定も入れないできつみはとぐだぐたしていろと神様からの啓示と思えば楽なもんだ
まてよ?もしやこのきつみはとの楽しい時間を誰かに邪魔されるのでは・・・
例えば水谷とか・・・
家の鍵を閉めて居留守を使おうそうしよう
おーいきつみは、今日も一日だらけて過ごそうな
「俺くんがまた・・・豚になる・・・」
え?今なんて言った?俺の聞き間違いかな?

ここは某企業の商品開発研究所
その中でも特にセキュリティーが厳しい一角に、その研究室はあった
「はい・・・そうですか・・・善処します、では」
長い電話を終えた白衣の男が長いため息を吐いた
「博士、また上層部からの注文ですか?」
博士と呼ばれた男と同じ白衣姿の、それでも少しも威厳のない若い男、助手と呼ばれている、が困ったように訊ねた
「やろう・・・俺たち気も知らずに好き勝手言いやがって・・・」
たっぷりと怒りの含んだ声で博士は答えた
「今度はどんな注文ですか?こないだのは客からも好評で売り上げも良かったと聞いていますが」
「売れ上げが良くても俺たちにはボーナスは出なかったけどな!!」
「ほんと、ここの上層部はケチですよね」
「あーもうどこかにヘッドハンティングされようかな・・・」
遠い目をしながら博士と呼ばれた男はまたため息をついた
「で、今度はどんな機能を追加しろって言われました?」
いつもの事、と助手は気のもしないそぶりで聞いた
「・・・耐久性の向上だとさ」
「耐久性?そんなことで?そんなの簡単じゃないですか、専用の素材を開発中ですし・・・」
「そうじゃなくて!!・・・穴の耐久性を高めろだと」
「穴?あったかみはしくんの穴ですか?また何か想定外のを突っ込んだ客がクレームをつけてきたんですかね?」
「とにかく、穴を強くしろとさ・・・また調査しなきゃだな・・・まったく・・・」 つづく