今日も良い調子だぞ、きつみは
ふむ・・・確かにすこしふっくらとしてきているな
これは冬に向けて脂肪が蓄えられてきているに違いない、もっとふっくらしたら俺とおそろいになるなグフフ・・・
「俺くん、体が寒さに耐えられるよう脂肪が増えているのと暑さ寒さ関係なく一年中脂肪が厚いのは違うからね」
つまり俺の場合は後者だと・・・反論できねえグギギ・・・
でもな、ふくよかなのは豊かさの象徴だから悔しくなんかないんだからな!
自分で言ってて悲しくなってきたじゃないか・・・orz

まだ10月
いや、もう10月というべきなのか?とにかく10月、秋なのである
秋はとにかく食い物が美味い!
新米の美味さと言ったらもう例えようの無いくらいに美味いとしか言えないし
果物も甘くて美味くて嬉しくなるくらいだ
野菜も美味いし肉は・・・魚は旬のものが脂が乗って実に美味い!
とにかくなんでもかんでも美味くてたまらない季節、それが秋だ!!
というわけで、この美味さを三橋にも感じてもらいたいと俺が食って美味かったものをまとめて差し入れをした
一俵の米俵を前に三橋は唖然としていたようだが、それはきっと感激のあまりに放心していたのだろう
米は保存できるが、葉物の野菜や果物は傷みやすいものもあるから早めに食ってくれよ、と言うと
「う、うん・・・ありがとう俺くん 頑張って食べるよ」と少し表情は引きつってはいたが嬉しそうに笑ってくれた
あれから数日経った頃、俺は三橋が学校を休んだと聞いた
風邪でも引いたのだろうかと三橋の家に見舞いに行ってみた
だが何度呼び鈴を鳴らしても誰も出てこない
玄関は施錠されていなかったのでこっそりと家の中に入って三橋を探す
家の中はシン・・・と静まりかえっていて気持ち悪いくらいだ
ゴソ・・・ゴソゴソ・・・ガサガサガサ・・・
どこからか物音がしてきて思わずビクッ、としてしまうが、三橋かも知れないとしれないと音のする方へ向かった
ゴソゴソ・・・ガサガサ・・・カリカリカリ・・・バリバリバリ・・・
音のする部屋を覗くと、白い大きな何かが目の前の食べ物を食いまくっている・・・
「誰?あ、俺くん・・・これ?傷むと悪いから早く食べようと思って・・・だって俺くんからもらったものだし、それに凄く美味しいし
食べまくってたら俺、ちょっと太っちゃったみたいなんだ 今日は体が少し重かったから学校を休んだけど明日からまた行くよ!」
横に体積を増やした三橋が嬉しそうにウヒッ!と笑いながら、大きな握り飯にかじりつくのを俺は唖然と見ているしかなかった(康爆誕)