ナイバッチきつみは
日に日に空気が冷たく感じるようになったよ
昨夜は中秋の名月だったな
ウサギも月で餅つきをしていかな?
餅といえば正月までもう三ヶ月を切ったじゃないか・・・
今年は時間の流れが速いような気がするよ
あれ?毎年同じだっけ?まあいいかw
「速く感じるのは俺くんが年を取ったからじゃないのかな?俺はいつもと同じだと思ったけどな」
きつみには年寄り呼ばわりされた・・・そ、そんなに年寄りじゃない!と思いたい・・・ううう・・・

俺の差し入れを連日食いまくり、康となった三橋であったが
見舞いに行った翌日、何故か元の体型に戻って学校にやってきていた
「あ、俺くん!おはようっ!
あ、あの・・・昨日はありがとうね、何でかしらないけど朝になったら元に戻っていたんだよ」
元に戻っていただと?あのどこかの相撲取りくらいにふと・・・ふくよかになっていたのにか?
そんな事もあるのか、と俺は感心した
きっと三橋は新陳代謝が活発で常にカロリー消費が多いのだろう
野球をやっているし知らず動いたりしているようだからそれも考えられ・・・る?
アレだけの体脂肪を一晩で消費することって可能なのか?
それとももしや三橋は何か太れない病気になっているとか・・・
「うんっ!もう元気元気!今日からまた頑張るよっ!」
見た目には特に異常は無さそうだし、三橋もどこも変じゃないと言っているので俺は静観することにした
だがもし三橋に何か起こったらすぐに対処できるようにはしておくつもりだが・・・

その夜遅く、俺の携帯に三橋から電話があった
「お、俺くん・・・ごめんねこんな時間に・・・実は・・・」
うろたえた様子で話す三橋に異変が起きたのだと感じ、急いで三橋の家に向かった
出迎えたのは三橋の親ですぐに三橋の部屋へと通され、そこで見たのは・・・
「お、俺くん・・・どうしよう・・・部活が終わって家に戻ったらこうなっちゃた・・・俺・・・」
白い体が横に体積を増し、相撲取りの様になった姿の三橋が泣きながら俺に抱きついてきた (康再び)