原作では小学生で見た目も性格も区別のなかった六つ子たちが、
今回は20代前半のそれぞれ個性を持った若者に成長している。
その成長ぶりこそが成功のカギとなった。

 「この大胆な変更は、藤田陽一監督の“ギャグや笑いは時代のもの。
昭和40年代と平成の今ではツールも違う。
時代に合わせて作らないといけない”という考えが基本になっている」。
作品を制作するスタジオぴえろ(東京都三鷹市)のプロデューサー、
富永禎彦さんは話す。

 「前作までは夕方の放送でしたが、今回は深夜。
キャラクターが成長することでお酒が飲めたり、行動範囲が広がったり、表現の幅が広がるだろうと。
その上で、過去のアニメ化で掘り切れていなかったのが、
六つ子に個性を持たせることだったんです」(富永さん)