いい位置だぞ、きつみは
今日もあったかいラーメンを食いつつ大掃除を続けようなパフパフ

>>196
「んじゃ、始めようか」
俺が連れてこられたのは野球部の練習グランドだった
「おしっ!守備につくぞ!」
意味がわからない俺はただ立ち尽くしていたが、野球部員たちはそれぞれのポジションへと散っていった
「はい、俺くん」
三橋はいつの間にかバットを持っていて、それを俺に差し出した
「へ?」
「いやだって・・・これじゃなきゃ駄目だよ?」
とりあえずバットを受け取った俺はまで状況が判らないままだ
「準備が出来たら呼ぶからね」
そう言うと三橋はマウンドへと翔けていった
そして投球のポーズを取ると、白球を投げ始めた
野球場の観客席で見るのとは違う、身近な三橋の投球
表情や仕草、熱気まで近くで感じられて俺には新鮮に感じられた
そして真剣な三橋の顔・・・俺の一番好きな三橋・・・
「よし、そろそろいいだろ!俺さん、どうぞ」
垂れ目のキャッチャーに促されるが、俺は何がなんだか判らずにいた
いつまでも動かないを見ていた三橋が、駆け寄ってきた
「お、俺くん バッターボックスに入らないと・・・」
「え?あ、あの・・・俺が打つの?」
「だって俺くんが手紙まで書いてきたから・・・違ったのかな?」
手紙?あの手紙がなんでこんな事になるんだ?
「み、三橋・・・あの手紙だけど・・・」
「うん、これだよね ほら、ちゃんと書いてあるよ」
心配そうな顔をした三橋が取り出したのは俺が三橋に送った手紙であるのは間違いない
だがその文面は・・・
なんであれだけ苦労した書いた文が
「三橋へ 一発やらせろ 俺より」になっているんだ・・・   つづく