今日も良い調子だぞ、きつみは
小正月も終わったし、もう少しで大寒だ
もう十分寒いのにもっと寒くなるのか・・・よし、暫くはこたつから出ない生活をしようかな、なんてな
「今でも十分すぎるくらいこたつ虫な俺なのに?今度はこたつに住みつくの?」
いや、そんなことは・・・ハハハ・・・

>>397
「み、三橋・・・」
突然、三橋が俺を探しにやってきた
俺は驚いて、驚きすぎて・・・無意識に指でモールス信号を叩き続けていた
・・−・− −・・・ −−・−・ −−−・− −・−・・ −・ ・・
トントンツートンツー・・・
俺の指の動きに気が付いた三橋は何か面白いものをみつけた小動物の様な表情をした
「俺くん、それ・・・何やっているのかな?」
「あ、これ・・・これは実は・・・」
「こいつ、急にモールス信号を覚えたいとか言い出したから俺が教えてやっているんだ」
どう説明していいか判らずしどろもどろになった俺の代わりに、溝俺が助け舟を出してくれた
「モールス信号!俺くん出来るんだ!」
「い、いや・・・まだ始めたばかりだからほんの少しだけだけど・・・」
三橋の顔がキラキラして、俺を見る目に尊敬のまなざしが感じられた
「凄いすごい!俺も前に教えてもらったことがあるけど難しくて全然覚えられなかったよ!俺くんすごい!!」
いや、凄くないんです・・・
モールスだって言葉や文字だと別の意味のものに勝手に変換されるから、これならおそらく大丈夫じゃないかなって・・・
そ、そんなヒーローでも見るような目で俺を見ないでくれ三橋・・・
「俺、俺くんがトントンやっているの見て、紙相撲の稽古でもしているのかなと思ったんだ
俺も紙相撲とか好きだから一緒に出来ればいいかな、なんてね
でももっと難しいのを練習しているなんて、俺くんってやっぱり凄いね!」
「へえ・・・三橋は紙相撲が好きなんだ じゃあ今度一緒に遊ばないか?」
「え、いいの!うんうん!野球部の皆とチーム組んで団体戦しようね!
あ、そうだ・・・用事だけど阿部くんからの伝言で「また一発やりたくなったら声をかけてくれ」だってさ」
阿部って・・・あの垂れ目の捕手か・・・おいまて、一発って・・・そういう意味ではないんだが