ナイバッチきつみは 今日ものんびりゆっくりいこうな
関東でまた雪になるとか言われているらしいが
チラチラと降るくらいならいいがこないだみたいな雪はもう勘弁して欲しいよ
どうせ降るなら、食料品とか灯油を買い込んで外出しないようにしようか
出前という手もあるが、雪が降れば道路も酷くなるだろう
なら家の中に篭って家が雪に埋まらない程度に除雪しつつのんびりと晴れるのを待つのもいいと思うんだ
よし、じゃあ今のうちに買い物に行って他の用事も済ませて灯油の配達も頼んでおこう
庭に雪が積もったら雪だるまを作って遊ぼうな、きつみは

きつみはの風邪は段々と良くなり、ほぼ全快というところまできた
「うん!ご飯がおいしいっ!」
お見舞いで戴いた油揚げで稲荷寿司を作ってやると際限無くパクパクと食べ続けている
「お前な・・・風邪が治って元気になったのはいいけど、今度は食いすぎで倒れるなよ」
「大丈夫!今まであまり食べれなかった分を食べているだけだから!」
確かに風邪で寝込んでいる時はおじやとかおかゆ、それに果物くらいしか口に出来なかった
だからかは判らないが、とにかく食欲がありすぎてありすぎて・・・
「あれ?もう稲荷寿司が無くなったの?他に何かある?」
「あ・・・確か20個以上は作ったはずだけど・・・」
「俺くんもいっぱい食べた?なら仕方ないか」
いや待て、俺はまだ二つしか食っていないぞ、というか、きつみはの食いっぷりが良すぎてあまりの迫力に箸が進まなかったぞ
「お見舞いの中に栃尾の油揚げがあったから焼いている途中だ ノーマルと葱味噌を挟んだのの二種類でいいか?」
「うんっ!あの分厚いのを焼きたてであふあふ食べたいっ!!それとご飯あったら頂戴!」
大量の稲荷寿司に油揚げにご飯・・・きつみはの食欲は尽きることがないのか・・・
「こんちはー!きつみはさん風邪が治ったと聞いてきました!」
「あ、ジタバタさんだっ!いらっしゃい!それとお見舞いありがとうございました、すごく美味しいです!」
「よかった・・・俺、きつみはさんに何かあったらと思うともう・・・もう・・・
あ、これ、快気祝いの稲荷寿司です 美味いって評判の店で買ってきました」
水谷の土産の稲荷寿司を見るときつみはの目がまたキラキラと輝いて・・・そしてまた稲荷寿司の踊り食いが始まった
「ああ・・・きつみはさんのこの食べっぷり・・・本当に元気になられてよかった・・・」
水谷は目頭を押さえながらきつみはの異常な食欲を喜んでみていた
俺はというと・・・この饗宴がいつまで続くのかと心配になったが、やっぱりきつみはは元気が一番だな、うん・・・
「ご飯お代わり!それと油揚げも追加でね!!」