きつみはもふもふふもふもふ
黒光りする納豆巻きをきつみはに丸かぶりさせて・・・フフフ・・・まで妄想済
スネークは昼から食っているのな、俺にも餃子くれよ
>>724
節分の夜に豆まきから逃げる虎のパンツの子供・・・これは一体何を示しているのだろう
俺は悶々としながら尻餅をついて痛む尻をかばいつつ、家へと急いだ
行く先々では相変わらず「鬼は外 福は内」の掛け声とともに豆を撒く音が聞こえてくる
もし俺の考えが当たっているとしたのなら、あの子供は・・・
ドンッ!!
「ご、ごめんなさいっ!」
薄い茶色のカーリーヘアの子供がある家から飛び出てきて俺にぶつかってきた
今度は倒れないようにと足を踏ん張っていたのでこれ以上尻を痛くすることはなかったが・・・
「あ、さっきの・・・」
子供は二度もぶつかった俺を覚えていたのかただただごめんなさい、と頭を下げ続けた
「いや、いいけど・・・」
「で、でも・・・うわあっ!」
道路に向かって投げられた豆を悲鳴を上げて避けながらその子供はまたどこかに走り去ろうとした
「ちょっと待て」
「ひっ!ごめんなさいごめんなさい・・・」
「いや、謝らなくていいからさ・・・もしかして君、鬼なのか?」
良くみるとカーリーヘアの中から小さな角がほんの少しだけ顔を覗かせている
「う、うん・・・俺、鬼・・・まだ子供だけど・・・」
一人前の鬼になる為に憑く家を探していたんだけど・・・今日が節分なの忘れてて・・・豆が怖くて・・・」
「だからあちこちの家に入ろうとしては追い払われていたのか」
子鬼が大きく頷き、またどこかへ行こうとした
「待て待て、行き先が無いのなら俺んちにくるか?うちは一人暮らしだし豆まきはしないぞ」
「え?本当?」
「ああ、豆とかもないしあっても・・・つまみの落花生くらいかな」
「うんっ!行く!」
「来てもいいが、悪さをするなよ それが条件だ」
「うんっ!俺、お兄さんちで立派な鬼になるよう頑張るよ!」
立派な鬼・・・いや、悪さは禁止と言ってあるからまあいいか・・・ つづく