きつみはもふもふふもふもふ
うん、やっぱりそうだ
今日はのんびり過ごすのが一番だな
いつもの事じゃないかだって?いつも以上にのんびりリラックスするのが大事なんだぞ
でもそれってただの怠け・・・だと?いや、そんな事はない!
俺は怠け者じゃなくて人生をマイペースで生きているだけの人間なのさハハハ

>>754
豆は苦手だが味噌は大丈夫という子鬼のレン
なら豆が平気になるように少しずつ慣れていけばもしかしたらどの家に行っても大丈夫なのではないのだろうか
「でも・・・大人の鬼でも豆が苦手ってよく言っているから・・・」
まずはやってみる価値はありそうだ
味噌は豆を発酵させているし味噌汁にすると豆という感じがしないから平気なのかもしれない
ならばと豆の粒がなんとか判る程度の味噌を用意しきゅうりに付けて出してみた
「ん・・・シャクシャクしておいしい・・・このしょっぱいのと良く合うね」とどうやら気に入ったようだ
そこで酒のつまみに買った煎餅を出してやると
「こ、これ・・・ちょっと無理みたい・・・」としり込みしている
ふむ・・・黒豆の入った煎餅はやはり苦手か
豆の姿がそのまま残っていなけりゃいいのかな?それとも視覚で豆を拒絶しているのか?
この疑問を検証するために、レンに目隠しをして煎餅を口の中に入れてやった
「むぐ・・・硬いけどおいしい・・・この硬くてサクッとするのも食感がいいね」
もっと食べたいというので目隠ししたまま何枚か口に放り込んでやるとバリバリと食いまくった
ほう・・・鬼は視覚で豆を拒絶するのか・・・
よし、次は豆の姿をどのくらいまでの絶えられるか、だな
煎餅で腹いっぱいになったレンの目隠しをはずしながら俺は次の手を考えていた
その夜、いつもの様に家庭的な料理でレンと二人で夕餉となった
「ご飯おいしいっ!たくあんもいい感じ!うう・・・お味噌汁の温かさがもうたまんないっ!」
レンは食べるのがこの世の楽しみとばかりに感動しながら食事をしている
一人暮らしの時は特に感じなかったが誰かと一緒に食事をするのがこんなに楽しいなんて思いもしなかった
「よし、では今日は新しい食べ物を試してみようか」
「え?どんなの?早くはやく!」
ワクワク顔のレンの前に、俺はそれを、小鉢に入った納豆をうやうやしく置いた つづく