ナイバッチきつみは
今日もストレスを貯めない程度にのんびりいこうな
鯖の味噌煮も美味いがこの季節は鱈かな
鱈を少し濃い目の味付けで煮たのなんてもう最高さ
野菜と一緒に鍋にしてもいいよな
ただ・・・今年の野菜の値段には・・・一体いつから鍋は高級料理になったのだろうと・・・
とりあえずだ、安く手に入る野菜でなんとか作ってみようかな
安くというと・・・何があったっけな?キノコかな?

キノコ、と聞いて三橋の目がキラーン!と光った
思わずその会話に聞き耳を立ててしまうくらい、三橋はキノコだ好物だ
「だからさ、やっぱりシメジのあの美味さは・・・」
「いや、この季節といえば何といってもエノキだろ?」
「おい待て、カサのでかいシイタケを忘れてもらっちゃ困るな」
「なんだと?シイタケなんてただの飾りだろう?」
「おいっ!もういっぺん言ってみろ!」
「ああ、何度でも言ってやるよ 鍋物のシイタケはただの飾り!エノキこそ王道!鍋の正義!!」
「ちょっと待った!鍋といったらシメジだろうが!」
「俺・・・マッシュルームも美味いと思うんだ・・・シチューとかアヒージョとか・・・」
「なめこの味噌汁最高!あのヌルヌルがまたたまんない!」
「舞茸の炊き込みご飯・・・舞茸の炊き込み・・・」
自称キノコ好きたちが互いの自分の好きなキノコが一番だと競う合うように主張している
"キノコ・・・ああキノコ・・・長くて太くでカサも大きくて・・・"
想像するだけで三橋はうっとりとしてしまう
"凄く熱くて口に入りきらないくらいのエリンギ・・・それが中でもっと熱くなって暴れて・・・"
そう考えるだけで三橋は体が熱くなるのを感じていた
"もう・・・めちゃくちゃに暴れるエリンギに・・・もっと・・・体だけじゃなく、顔も息も熱くなって・・・もう我慢できない・・・"
「お、俺も・・・キノコ、好きだっ!」
突然叫ぶように言った三橋にキノコ談話をしていた一同は一瞬呆気に取られたが、同じキノコ好きと言う事がわかって三橋を歓迎した
「お、俺・・・でっかいエリンギが好きで・・・丸齧りするのがもう・・・たまんない!」
三橋のエリンギが、キノコ好きな一同と同じ意味合いなのかは今はまだ知る由も無いどっとはらい