ナイバッチきつみは
今日ものんびりゆっくりといこうな

「チョコ・・・ううう・・・」
昨日はバレンタインデー
だが俺は一つも、いや、一番肝心なきつみはからのチョコがもらえなかった事を未だに引きずっていた
「チョコ・・・チョコはどこだ・・・」
まるでチョコレート中毒の様にチョコを求めてふらつくその姿は傍目からは不審者にしか見えないだろう
だが、きつみはからのバレンタインのチョコは特別なのだ!
本命でなくてもいい!義理でもいいからきつみはからチョコを貰いたい!!
それなのに・・・きつみはから貰ったのは黒飴一個だけ・・・いや、甘くて美味しかったけどさ
うううううう・・・なんできつみはは俺にチョコをくれないんだ?
もしかして俺・・・きつみはに嫌われてしまったのか?
確かにいくら言われてもダイエットは続かないし、メタボのままだし・・・
「こんちはー!きつみはさんいますか!」
あ、水谷だ 何かでかい紙袋を持っているぞ
「え?きつみはさんは今は散歩?そうですか・・・ではこれ、きつみはさんに渡してください」
水谷から受け取った紙袋にはいろんな色や形の袋や小箱がぎゅうぎゅうに入っていて・・・チョコの匂いがした
「俺たちからきつみはさんへのバレンタインです 一日遅れましたがきつみはさんによろしくお願いします」
急用があるからと水谷はすぐに帰っていき、後にはチョコの匂いが漂う
くそう・・・俺にだって・・・あ、そうだ 俺もきつみはにチョコを渡していないじゃないか!
しまった!きつみはから貰うことばかり考えて自分勝手になってしまった!
今からまだ間に合うかな?ちょっと急いで買ってきて・・・
「ただいま、俺くん出かけるの?」
おかえり、きつみは ああ、ちょっと忘れていたことを思い出したから急いで言ってこようと思ってな
「じゃあ出かける前にこれ、あげる」
きつみはから渡されたコンビニの袋には大き目の菓子の様な袋が入っていてそれにはチョコと・・・
「コンビニのチョコだけど結構美味しいよ いっぱい入っているから一度に食べないでようにね」
ううう・・・嬉しいっ!例えコンビニのミニチョコ詰め合わせでもチョコはチョコだ!きつみはからのチョコだっ!!
「え?これじたばたさんから?凄い!チョコが一杯だ!」
水谷たちに負けてられない・・・俺はきつみはに贈る最高のチョコを買うために、家を飛び出るのであった
まってろよ、きつみは・・・俺の愛を受け取ってくれ!!