ナイバッチきつみは
月曜から中々良いポジションだぞ
三寒四温を繰り返して春になっていく、か・・・
今年の春は何をしようか・・・また稲荷寿司を重箱に詰めて花見に行こうな、きつみは

>>160
三橋廉は裸族である
それは自室においてのみの行為ではあるが、ちょっとしたある瞬間にその欲求が発動しかける
例えばそれは、体育の授業での着替えの時間
級友たちの目の前でこのまま全てを脱ぎ捨ててしまいたいという欲求
それは部活を始める前の部室でのほんのした一瞬
野球用のストッキングまでも脱ぎ捨てて風を感じたいという思い
そしてマウンドでの投球時
その神聖なる場でゆっくりと身に纏うものを一枚一枚脱ぎ捨てて全てから解放されたい
この、一番の位置で、全てをさらけ出して自由になりたいという望み
だが三橋廉は決して露出狂と言うわけでは無い
彼はただ、自由になりたいだけなのだ
自らを拘束するかのようなこの衣服からの解放を欲しているだけなのだ
三橋の両親は、子供の頃から服を着るのを嫌がる子だったとは思っていた
長じて後にまさかこの様な行為を行っている事に多少気が付いてはいたが
それは家の、それも三橋廉の自室のみなので黙認している状態だ
三橋もそれは判っている
自分だけが楽しむのに他人には迷惑をかけてはならない
それを心に決め、今日も自室で一人、衣服から解放された喜びを尻を振りながら踊りまくるのだった
だがある時からそれも少しずつ変わり始めた
切っ掛けは友人の田島の存在だ
彼は内向的な三橋とは反対の、色んな意味で興味示し行動するタイプの人間だった
例えば彼は部活中に暑いからといきなりユニフォームを脱ぎだしたりする
これを部長である花井が必死で止めるが、それを気にしないように天衣無縫に、嫌味なく自然にあるがままに振舞う
だが彼のそんな行動を見ていると三橋はうらやましく、自分も・・・という思いが生まれた
そしてそれは時と共に段々と大き膨らんでいった つづく