よくやった、きつみは!
1位が誇らしいのか、ちょっと顔がツン!としているがそれもまた可愛いぞ
あれ?お前、ちょっとほっそりとしてないか?
「これ?冬用の毛皮スーツから替えたんだ すっきりしていいでしょ?」
うーむ・・・すっきりというかスマートというか・・・
前のもっちりむっちり冬用スーツもそれはそれで良かったな
こうモフモフすると気持ちよくて・・・
あ、中の肉がもっちりだったのかな?ならきつみはは痩せたのか?
俺でさえ中々痩せることが出来ないのにきつみはは簡単に・・・グギギ・・・
う、うらやましくなんか無いんだからな・・・本当だぞ!

その日、三橋廉はいつもと違う何かに戸惑っていた
何がどう違うか、と言葉で説明できないくらいの些細なものなのだろうが
それでも通常とは違う何かに戸惑っていた
"ん・・・なんだろう?変なの確かなんだけど・・・"
その正体が判らないまま、三橋は今日も学校生活を送っていた
普通に授業を受けて友人と話して笑って・・・
でも何かが変だ・・・というか何かが足りない気がする
それが無いからか、心が落ち着かず、ざわざわした感じさえ覚える
体もいつもの様に動かしているつもりでも、どこかぎこちない
もしかしたら、自分はどこか悪いのでは・・・と三橋は悶々とした
「おい三橋、どうかしたのか?」
いつもと違う三橋の様子に声をかけてくれた友人もいたが、心配はさせたくないので
「う、うん・・・なんでもないよ」と応えるだけだった
"何だろなこれ・・・何かが足りないというか・・・違和感、てやつなのかな?"
とりあえず、全てを気のせいにしてしまおう三橋を思った
だがその正体はあっけなく判明した
部活前に部室で着替えていた三橋は、心臓が飛び出るくらい驚愕した
「うわっ!し、下着・・・履き忘れてた・・・」
その後、家に帰るまで三橋が下着なしでどう過ごしたのか、それは三橋と神のみぞ知るどんとはらい