月曜からまずまずのポジションだぞ、きつみは
今週もあせらずゆっくりダラダラと過ごしていこうな
「いつも思うんだけど・・・それってただの怠けじゃ・・・」
いや違うぞ!断じて違う!!何も考えなくてダラダラするのが怠け、俺は考えてダラダラのんびりゆっくりしているんだ
「また始まった・・・」
あ、なんだまたその目は・・・
お、俺はだな、生き急いでも結局たどり着くところは同じだから
なら少しでも自分に合った方が一番じゃないかと思っているんだよ
判るか、きつみは?
「うーん・・・よく判らない・・・けど、俺くんもそろそろ本格的にダイエットしなきゃだよ
クマーでさえ少しずつスマートになってきているのに俺くんは変わらないし
のんびりもいいけどたまには動かないとね また俺が自転車で追っかけて走らせてあげようかな」
いや、それはいいです・・・きつみはのスパルタは身に染みてますので・・・

春である
気温も上がり、色々と浮き立つ季節である
だが三橋廉には試練の季節でもある
「み、三橋・・・おはよう・・・」
今朝も早朝から知らない男に声をかけられ、三橋は身構えた
「お、おはようございます・・・」
挨拶を返して三橋は足早にその場を去っていく
「おはよう三橋」「今日も早いな、三橋」「通学途中の三橋たんハァハァ・・・」
行く先々で目が血走った男たちに声をかけられ、三橋は恐怖を感じ、いつしか走っていた
朝だけではない、部活後の帰宅時にも同じように声をかけられる
だが男たちは挨拶をするだけで他には何もしない
なんの目的で自分に関わるのかが判らず、三橋は困惑した
そして今日も、路地の影から男たちは三橋の行動を凝視している
何で自分がこんな目に・・・三橋は気持ち悪さに身震いする思いだった
「今日も三橋も可愛かったな」「挨拶したら返してくれたぞラッキー!!」「嫌がるそぶりの三橋たんハァハァ・・・」
「おい、絶対に手を出すなよ、俺たちは紳士なんだからな」
今日も変態紳士たちの春の三橋観察は続くのであった