ナイバッチきつみは
今週もナイスポジションから始まって嬉しいぞ
ところでだ、俺も某カフェの事が気になって気になって・・・
でもああいうところは俺みたいな小心者には中々行きづらいし、でも気になるし・・・
だからさ、きつみはにお願いがあるんだ!
この特製のメイド服を着て一日過ごしくれないかな・・・やっぱり無理か
じゃあこっちの割烹着では・・・あ、これならいいのか?ではお願いします
お礼は分厚い油揚げでいいでしょうか、きつみはさん

>>64
※今までのあらすじ
鯉のぼりスーツを着た変質者は鯉のぼりの妖精で、きつみはに鯉のぼりスーツを贈るほど仲良くなった
旅立ったと思われた妖精がまた現れたと聞き、きつみはは家を飛び出していった

きつみはは走った
同じ志を持ち尊敬するあの「鯉のぼりの妖精」がまた近くに戻ってきている
それはきつみはの足を走らせるには十分な情報だった
あちこち探し回り、初めて出会った神社へときつみはは駆ける
長い石段を駆け上がると息があがったが、それでもきつみはは諦めなかった
「妖精さん・・・どこにいるの、妖精さんっ!!」
思わず叫んで呼んでしまったが返事はない
ここにはいないのではないか、ときつみはは別の場所に行こうとしたその時だった
ヒラリ・・・と白いものが目に入った
「え?なに?」
神社の社の向こうで、何か白いものヒラヒラしている
「もしかして・・・妖精さん?」
きつみはが近寄ろうとするとそれもゆっくりと動き、まるできつみはを誘っているかのようだった
「妖精・・・さん?」
その白いものを追いかけて社の後ろへときつみはは向かうが、そこには誰も、何もいない
おかしいな、と思い戻ろうとしたきつみはの視界が突然真っ白になった
「むはっ!!うぐ・・・」
視界を塞がれただけでなく、何かがきつみはに巻きついてきてその動きを封じ込めようとした つづく