ナイバッチきつみは今日も頑張っていこうな
でもあまり頑張りすぎは良くないから、今日の昼はカップ麺でいこう、そうしよう・・・手抜きじゃないぞ

>>134
フフフ・・・
身動きできない状況に混乱しているきつみはの耳に誰かが笑っている声が聞こえた
「だ、誰?妖精さん?」
自分の体を拘束する何かから逃げようと必死にもがくきつみはだが、それは徒労に終わった
フフフフフ・・・
気味の悪い含み笑いが近寄ってきているのを感じ、きつみはは恐怖を覚えた
「妖精さんじゃ・・・ない・・・」
フフフフフフフフフ・・・フハハハハハハハハハハハ・・・
「だ、誰?これを外して!!」
きつみはの願いが聞き届けられることはなく、動けない状態のまま強い力で持ち上げられた
「うわっ!や、やめろっ!」
「やめないよ、やっと手に入れることができたんだからね」
その声は聞き覚えのある鯉のぼりの妖精のものではない、でもどこかで聞いたことのある男の声・・・
「だ、誰?なんでこんな・・・」
「そりゃあれだよ、俺のものにする為にはまず捕まえなきゃいけないからね、子ぎつねちゃん」
ククク・・・と男の気持ち悪い笑い声にきつみは怖気がした
「嫌だ!やめろ!離せっ!!」
身動きできないまでも、できる限りジタバタして抵抗しようとしたが、相手は大人の男で力の差は見えていた
「た、助けて・・・俺くん・・・妖精さん・・・」

何か嫌な気がしてならない
急いで水谷に連絡をしようとすると、向こうから電話がかかってきた
「俺さん?あの・・・あまりよくない情報が入ったのですが・・・」
「それはきつみはの事、だよな?」
「はい・・・前にきつみはさんにストーカーしていた男の一人がまたこの町内に現れたんです・・・
それもなんというか・・・奇抜な格好・・・鯉のぼりの様な服を着ていたらしいのです
ですから、きつみはさんにはあの鯉のぼり男と間違えないように注意を・・・え?遅い?何がです?ま、まさか・・・」 
最悪の事が起きてしまった・・・ つづく