一等一番めでたいぞ、きつみは!!
よーしよしよし、今日はカキ氷でお祝いしような
お前はいつものイチゴ味でいいか?俺はレモンとイチゴの二色かけだ
ころで知っているか?カキ氷のシロップというのは実は・・・全部同じ味なんだぜ
これはメーカーが公言していることだから確かだぞ
でもやっぱり味が違うく思えるのは不思議だよな、香料とかは違うのを使っているのかな?

>>147
「俺さん、俺たちはきつみはさんの行きそうな場所をあたります!」
電話の向こうからは水谷の緊張しあわてた声が聞こえてきた
「頼む、俺もこれからきつみはの足取りを追ってみる!」
通話が終わり、俺は急いで家を飛び出た
きつみはに持たせているGPSを確認するとこの近所にいることは間違い無さそうだ
だがそれでも範囲が広い・・・
きつみはの行きそうな所というといつも散歩コースか?
だがきつみはは鯉のぼりの妖精を探しに行ったはずだ
なら散歩コースと外れているのではないのか?
頭の中が混乱して考えがまとまらない
もし今、きつみはが悪漢の手に落ちてしまっているのなら急いで助けなければ・・・
くそう・・・
きつみはと鯉のぼりの妖精の共通点は・・・鯉のぼり好き・・・
近所はもう鯉のぼりを揚げている家はないし、その辺りを回ってもいないだろう
あれ?きつみははどこであの妖精と出会ったと言っていたかな?
確か散歩していていつもの場所に行ったらいたと・・・
どこだっけ?おちけつ俺!思い出せ・・・きつみはの散歩コースでいつも行く場所は・・・
そうだ!神社だ!あの神社できつみははあれと初めて会ったんだ!!
俺は踵をかえすと、神社に向かって一目散に走り始めた

「フフフフフ・・・今から楽しいところに連れて行くからね」
男の気持ち悪い声にきつみはは怖気と怒りでいっぱいになった
このままだと知らないところに連れて行かれてしまう・・・でも身動きが取れなくて抵抗もできない・・・どうしたら・・・
"俺くん・・・助けて・・・"  つづく