ナイバッチきつみは
今日ものんびりゆっくりいこうな
そして後でぞぬのところにハンバーグをゴチになりにいこう
手土産に稲荷寿司を持って・・・え?稲荷寿司は自分が食うから別のをだって?お前な・・・まあいいかw

梅雨である
初めは空梅雨かな?とも思われるくらいの良い天気だったが
ここ最近は梅雨らしくなっている
「雨だ・・・」
三橋はつまらなそうにつぶやく
「梅雨だからな」
俺の言葉に三橋は何も答えない
大きなため息だけが聞こえてくる
雨が続くと外での活動が制限される
野球好き、もとい、野球馬鹿な三橋にとって外で野球ができないのは人生を半分損しているようなものらしい
なら屋内でのトレーニングでも、と思ったが三橋にとって屋外で、マウンドで投げることが重要なのだろう
また、三橋の大きなため息が聞こえた
「こんな時、ドーム球場って便利だよね・・・」
そりゃ屋根付きの球場なら天候は関係ないだろうな
でもそれを言ったらきりがないぞ
「ドーム球場は無理でも、広い工場みたいな建物ならどこか借りられるんじゃないか?」
「・・・空が見えないの、つまんない」
空、か・・・
もう少ししたら、梅雨が明けたらどこまでも突き抜けるような青空が広がる
三橋が求めているものはそれなのか?
そう、例えば、甲子園の真ん中から見る青い青い空・・・
そして飛ぶ白球・・・三橋的にはあまり打たれないほうがいいだろうがw
「じゃあさ・・・でっかいプラネタリウムみたいな場所で晴れた空を映して練習、なんてのはどうだ?」
「無理だよ・・・でも・・・ちょっといいかもね」
少しだけ三橋の声が楽しそうに聞こえた
雨はまだ続く
この雨の後にやってくる青空を待つ間、三橋とこんな会話を楽しむのもいいかもしれない