ナイバッチきつみは
今日もなかなか良いポジションだぞパフパフ
今、隣町で祭りをやっているから行ってみるか?
昼は暑いから夜に出かけて屋台を散策して何か美味いものでも食ってこような
お化け屋敷とかもあるらしいぞ
昔は見世物小屋とかもあったんだが・・・これも時代かな

>>41
「行ってきます!」
「ああ、気をつけて行ってこいよ」
うんっ!と元気な返事をしてきつみはは家を飛び出していく
いつもと変わらない午後の散歩の時間
先日までは鯉のぼり男改め鯉のぼりの妖精の出没で色々あったが
それはきつみはと鯉のぼりに対する熱いパッションを持つ人物だとわかり、たま平和な日々に戻った
その鯉のぼりの妖精だが、もうこの辺りにはいないらしい
「他の町にも行って鯉のぼりのすばらしさを教えてくる、と言ってたよ
旧暦の五月五日まで鯉のぼりを揚げているところあるから、それまで頑張るんだって」
奴と仲良くなったきつみはは色んな話を聞いたようだ
鯉のぼりの起源とか形や色の違い、学術的な鯉のぼりのあり方とか難しい話しもあったけど
色々とためになって面白かった、と目を輝かせながら俺に語ってくれた
そう、鯉のぼりの妖精はもうここにはいない
だが・・・
「ただいま!俺くん俺くん、あ、あのね」
「お帰り、さっき出て行ったばかりじゃないのか?」
「あ、あのね・・・いるんだって、妖精さん!戻ってきてるみたいだよ!」
興奮したきつみはの話を聞いてみると、家を出てすぐに近所の人と会って話をしていると
昨日、例の鯉のぼりの妖精が町内を歩いているのを見たのだという
「だからね、俺、探してくる!」
それだけ言うと、きつみははまた凄い勢いで家を飛び出し行った
取り残された俺は軽く・・・いや、激しく嫉妬・・・
でもおかしいな?旧暦の五月五日までもう日が無いんじゃ・・・なのに戻ってきたのかな? つづく