ナイバッチきつみは
今週は中々調子が良いじゃないか
昨夜は祭りの屋台でおいしそうなものをいっぱい買ったから
今日はそれを楽しみながら食っていこうな
たこ焼きとか箸巻きとか広島風お好み焼きとかベビーカステラに明石焼きに・・・
あれ?全部粉物だな?祭りの屋台だから粉物が多いのは仕方ないかw

>>56
凄い勢いで家を出て行ったきつみはを見て、俺は何か胸騒ぎを覚えた
きつみはは確かに鯉のぼりの妖精を尊敬している
もしかするとそれは俺と同様なレベルではないかと思えるほどで・・・
いや、そうじゃない
何かが引っかかって不安感がどんどん募ってくるのだ
その正体がなんなのか、自分の中で考えて、ある一つの仮定を導き出した
すぐにきつみはを追って行かなくては・・・
その前に水谷にも連絡して・・・無事でいてくれよ、きつみは・・・

きつみはは町内を走り回っていた
「こっちかな?あれ、いない・・・それともこっち?」
尊敬する鯉のぼりの妖精を探してあちこちを探し回る
「変だな・・・あ、近所の人だ、こんにちわ!」
「こんにちは、今日も散歩かい?元気だね」
「あ、あの・・・鯉のぼりの妖精さんをみませんでしたか?」
「鯉のぼりの?ああ、それなら一時間ほど前に向こうの路地でそれらしい人が・・・」
「ありがとうございます!」
きつみははお礼を言うと目撃された路地へと走っていった
「あ・・・でもあれは・・・もう行っちゃたよ、足が速いね・・・」
その声がきつみはに聞こえたかは判らない
そしてきつみはがその場所に着いても、探しているその人は見当たらなかった
その後、道行く近所の人たちに色々聞き、その足取りを追った
「あれ?ここにもいないや・・・なら神社かな?」
きつみはを踵を返すと鯉のぼりの妖精と初めて会った場所である神社へと翔けていった つづく