いやらしい;−;*

用意周到で几帳面な土井と、開放的で順応が早い野村の性格の違いから、部屋の使い方、日中の行動の仕方などをめぐって、2人の間にはたびたびギスギスした空気が流れる。
花を活けようとする野村に、土井は逐一口出しをしてしまう。
野村が「土井さん、けっこう冷たかったですよ」「どう思ってます? 僕のこと」と率直に尋ねると、土井は、
「男同士で真面目に言われることってないから答えにくいよな。そんなものは感じることで、口に出してどうのこうの言うことじゃない」と一度はつっぱねてしまうが、結局そこで膝を突き合わせて話し合いをする。
そこから徐々に、2人の空気はよくなっていき、最終日前日、また花を活ける野村に土井が「花の似合う男になってきたな、かわいい」と気持ちを言葉にするまでになった。