月曜から良い調子だぞ、きつみは
今日は朝から雨 秋雨とかいうやつなんだろうが肌寒い
こんな日はもう家に閉じこもって大人しくしているに限るな
おやつでも食ってのんびりゴロゴロしていような

>>508
俺の脚をつかむそれは人間に様に何本もの指があるように感じられた
驚いてそれを見ようとする俺の目には、仄暗い水底より黒い何かが見えた
二つの光る丸いものはもしや・・・目?
その瞬間、恐怖で俺の背中に冷たいものが流れた
グイッ、と俺の脚をつかむ手に力が入り、このままだと・・・水底に引きずりこまれてしまう・・・と感じた
俺は無我夢中で足をばたつかせ、その異様なものから逃げようと試みた
早く水中から出なければ・・・逃げなければ・・・その一心で上へ上へと上がろうとした
だが俺をつかむそれはまるで吸い付いたかのように離れてくれない
それどころか楽しそうに俺にベタベタと触ってくる
こいつ・・・面白がってやがる・・・ならこっちも反撃してやる!
俺をつかむそれをつかみ返し、抱きかかえるとそのまま水上へと向かって泳ぎ始めた
俺の腕の中でそれはジタバタと暴れていたが、全身がぬるぬるしていて油断した隙に逃げられてしまった
だが俺はしっかりとそれを間近で確認した
人間の子供くらいの大きさで四肢がある
そしてその背中にには曲線を描く何かを背負っているみたいで頭のてっぺんがなぜか平らになっていた
だけどその手にある指には水かきがあって・・・
そしていったん逃げたかと思うと凄い速さで俺に向かってやってくる
水の中で、二つの目が光り、危機を感じた俺が逃げようとしたが間に合わない・・・このままだとやられる・・・
バシャーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!
派手な水音がしたかと思うと、俺とそれの間に白黒なものが飛び込んできた
それは勢いのまま潜水すると、今度は上へと急上昇し、そのまま水上へとジャンプしていった
呆気に取られた俺は異様なそれがいつの間にかいなくなっているのに気がついた
急いで水から出ると、きつみはがやってきた
「俺くん、新しいスーツってこれ?似合っているよ!ハハハ」
「うるせえ!このデザインはクマベさんが決めたんだ!」
「でもお腹が出て頭は・・・うん、やっぱり似合っているよ!俺くんにぴったりだよっ、その河童スーツ!」  つづく