ナイバッチきつみは!
少しだけ腹がふっくらしているようだが・・・暑さが一段落すると食欲も戻るししかたないな、俺もだけどw

>>536
アハハと笑うきつみはに俺はもうどうしてやろうかと思った
いや、実際にこのスーツは着ていて恥ずかしい
全身緑色で背中には甲羅があって頭には皿が・・・
クマベさんから送られてきたこれを見たときは「マジか」と絶句したものだよ
それにこれ、始めはくちばしもついていたが「特に意味は無い飾り」と知ってご遠慮させてもらった
しかし何故に河童・・・水を潜るのに適した動物なら他にいくらでもいるというのに河童・・・
「似合うからいいじゃない、俺くんw」
ううう・・・おのれきつみは・・・
お前だって白黒のペンギンじゃないか!色の配色だけでいったら某球団のマスコットな畜ペンと同じだ!!
あれ?俺はいったい何を言っているんだ?まあいいか
「アハハハハ・・・ で俺くん、クマベさんに頼まれていたことって、このスーツの性能実験?」
「ああ、形はまあ・・・アレだけど実際のこのスーツは凄いぞ
泳げない俺がちゃんと泳げてしかも深いところまで潜水できた しかも水中で呼吸までできたぞ!」
「凄い!この俺のペンギンスーツも泳ぎに特化してるけど、それの進化版?流石クマベのおじさん!」
きつみははまるで自分のことに用に喜び「じゃあ俺、もうちょっと泳いでくるね」というと
そのまま淵に飛び込んでペンギンダイブを始めた
そう、スーツの性能実験は成功だ
もしこれが世に出回れば凄い反響を巻き起こすだろうがもクマベさんはきっとそこまでは考えてはいない
新しい動物のスーツを作りたいだけ、というのがこれを作った理由なのだろうな
それにもう一つだけ頼まれていたことがある
俺は水から上がると川原においてあった荷物に場所に行った
荷物の周りに何故か水の痕がある・・・まるで小さな子供がこのまわりを歩いたみたいだ
荷物の中を探ってみるが、特に異常は無い
一番大きなタッパーを取り出すと、それを持って淵の方へと向かった
淵と川原の境目の辺りでタッパーの中に入っていたものを一つ取り出し、淵に向かって差し出した
「おい、いるんだろ?」
今まで静かだった水面がゆらりと動き、二つの目が光って俺を見た
バシャッ、と大きな魚が跳ねるように音と共に、それは俺が差し出したそれ、きゅうりに向かって飛んできた つづく