ナイバッチきつみは
昨日の最下位からの2位急浮上とは驚いたw頑張っているのは判るが、無理だけはしないようにな
なんか今、秋の風邪が流行っているらしいぞ 夏から秋になって気候の変動についていけなくて体調を崩すんだな
特に腹にくる風邪らしいから、寝るときは腹を冷やさないようにしよう
流石に毛糸の腹巻はまだ早いし、下手したらあせもができてしまう
夏用の薄いタイプの腹巻なら大丈夫かな?よし、今夜から二人で試してみようぜ!

最近、夜が早くなった様な気がする
少し前までは夕方の6時を過ぎても太陽が昇っていたのに今ではあっという間に暗くなってしまう
そんな昼から夜に替わる逢魔が時に、三橋廉は一人、家へと向かっていた
「早く帰らないと・・・」
今日は部活は無い日でミーティングや雑用などをしていたらもうこんな時間になってしまった
これから仲間たちと一緒に遊びに行くという話もあったが、たまの休みなのだか家でのんびりと寛ぎたい
それに今夜は待ちに待った母親特製のカレーの日だ その味を思い出すだけで、先に進む足も速くなった
「三橋・・・くん?」
先を急ぐ三橋を誰かが呼びとめた
知り合いかな、と足を止めると、見知らぬ成人の男が路地から三橋を見ていた
「あの・・・三橋くん・・・だよね 野球部の・・・こ、これ・・・貰ってくれないかな?」
「は、はい?」
知らない男は手に持ったそれを三橋に押し付けて、あっという間に夕方の闇の中に消えていった
男から渡された手提げ袋には何故か大量のゴーヤとキュウリが入っていた
「なんだろう・・・あの人・・・」
気味の悪さはあったが、野球部と言ってたので、西浦の野球部を応援してくれている人なのかな、と三橋は思った
気を取り直して家へと急ぐ三橋に、また声をかける男がいた
「み、三橋くん・・・毎日部活大変だね・・・こ、これ・・・差し入れなんだ」
その男が差し入れとして三橋に渡したのは大量の太い人参で・・・
「三橋くん!これ、貰ってくれ!」「三橋!ちょうどよい所で逢ったな、これやるよ」「三橋たん・・・こ、これ・・・プレゼント・・・ハァハァ・・・」
次から次に声をかけられ、三橋が家に着いた時には両手は大荷物で一杯だった
「なんか変な日だな・・・しかも貰うものが全部長いものとか太い食べ物ばかりだけど・・・大根とか長ナスとか・・・」
気味が悪かったが貰ったものをむげにできない三橋は、それを全部は母親に渡したのだった
三橋は知らない・・・男たちが何故、三橋に長くて太いものを贈っていたのかを・・・
「三橋たん、アレ、使ってくれたかな・・・グフフ・・・」