ナイバッチきつみは
今日ものんびりゆっくり急がずいこうな
だから俺のダイエットはいつも失敗ばかりするんだだって?
それは・・・俺は全て自然に任せているのさ
そう、この世はどうしたってできないことの方が多いんだぞ
そんなときはだな、黙って神様の采配に任せておくのが一番なんだ
だから俺が痩せないのもきっと神様がそんな必要は無い、と考えてくださっているからに違いなのさ
ん?そんなことばかり言ってるとそのうち神様のばちが当たるよ、だって?
うーん・・・それはちょっと困るな・・・
俺にとって辛いのは食えないことじゃなく、きつみはがいなくなることだし・・・

朝から雨がシトシトと降り続いている
あの夏の異常なまでの暑さが今は懐かしく感じるほど今日は肌寒い
それでも急に暑くなったり、涼しくなったりとこの時期は忙しい
こんな感じの気候が続くときは、風邪に罹りやすいのだと聞く
ああ・・・三橋は風邪など引いていないだろうか
野球をして体を鍛えているだろうからその点は大丈夫だろう
だが、そんな人間がいったん風邪を引くと、重症化してしまうという話もどこかで聞いたことがある
心配だ・・・俺が何とかしてやらないと・・・
特に夜とかは寒いと感じる日もある
三橋のことだから夜はすぐに寝落ちしてケットや毛布もかけていないのではないか?
腹を冷やして下し腹になってはいないだろうか?
ああ、心配だ・・・禿げしく心配だ!!
掛け布団はまだ早い気がするが、それでも三橋を守る為なら必要だな
よし、俺が見繕って送ってやろう
いや待てよ、布団だけじゃ足りないかもしれないな
ならばこの俺の熱い生肌で温めやるとしようか
だがいきなり生肌は三橋に抵抗があるかな?
ならばこの、特製着る布団を俺が着て、三橋の掛け布団になって一晩温めてやろう!
待っていろよ三橋!一晩中ぬくぬくさせてやるぜ!!

「あ、警察ですか?あ、あの・・・家に変な人がいて・・・なんか布団を着てベッドに寝ているんです、早く来てください・・・」