日向くんは私の抵抗を簡単に抑え込むと、さっきよりももっと強く私を引き寄せてきた。
押し付けるように唇を合わせて、私の口を開かせる。
熱い舌とは対照的に、口の中に広がっていく水は冷たくて、なんだか眩暈がした。
木南 瑞希「ん……っ……」
部屋の中は静まり返っていて、互いの息遣いだけが、やけに響いて聞こえる。
それが余計に羞恥を煽って、心臓の鼓動が激しくなった。

マラソンくるー(´・ω・`)