日がたつにつれて、王子はだんだん人魚のひいさまが好きになりました。
王子は、心のすなおな、かわいいこどもをかわいがるように、ひいさまをかわいがりました。
けれど、このひいさまを、お妃きさきがしようなんということは、まるっきりこころにうかんだことがありません。
「わたくしを、だれよりもいちばんかわいいとはおおもいにならなくて。」と、王子が人魚のひいさまを腕にかかえて、そのうつくしいひたえにほおをよせるとき、ひいさまの目は、そうたずねているようにみえました。
「そうとも、いちばんかわいいとも。」と、王子はいいました。

原作こんならった^−^なおその後べつのおなごと結婚^−^