青峰くんの大好きなセミが一匹もいなくなり代わりに現れた赤とんぼに物思う秋;−;江戸っ子の青峰くんの目にするのはいつも頼りなげに心細げにふらふらと一匹寂しそうな赤とんぼであるが
その心のうちにはいったことも見たこともない故郷の里山がたしかにあり瞼を閉じれば夕日にそよぐ黄金の麦の海そのうえをザリガニより真っ赤な赤とんぼが楽しげに群れ飛ぶ光景がまざまざと浮かんでくるのだ;−;