ナイバッチきつみは 今日も頑張ろうな、俺はちょっと・・・体重が増えた気が・・・精進します・・・
>>85
コンビニのそれとは違い、長方形の形のそれを口に運ぶ
パンに歯を立てると、小麦の香りが口いっぱいに広がった
おお・・・まるで口の中が麦畑・・・
そしてはさまれた薄いハムの感触とレタスのシャクッとした感じが続く
ふむ・・・このパン、サンドイッチなのにふっくらとしている
具をはさんだ後にあまり押しをしていないのか、それでも具はこぼれ落ちないという絶妙な力加減
それに具の水分を抜ききってはいないのにパンがしっとりしすぎていない
野菜とか水切りの処理が下手だとパンがベチャベチャになるんだよな
あっという間に一つ食べ終え、次の一切れを手が伸びる
黄色い薄いものがはさんであるということはチーズだな
では実食・・・う・・こ、これは・・・
何と言っていいか感想が思い浮かべないほどの味わい
まるでこのチーズの為にこのパンがあるのか、その逆か
いやいや、あるべくして出会った二つの食材、とでも言うべきか
まさにパンとチーズのマリアージュ!!俺の口の中は結婚式場!!!
おかしい・・・俺は普通にミックスサンドを食べているはずなのになんでこんなに興奮しているのだ?
二つ目もあっという間に食べ終え、そして最後の一切れ・・・ああ、食べてしまうのがもったいない
それでももっと食べたいという欲求に俺はそれを口に運んだ
これはクリーム・・・それも甘すぎず、かといって味が無いわけではない
クリームの中にあるものはこれは・・・イチゴ?そしてミカン?
ああ、これはフルーツサンドなのか
だがフルーツが甘く感じるのはきっとクリーム甘さ加減が絶妙だからだろう
甘すぎるとフルーツの甘味を感じられなくなってしまうものだ
口腔の中が幸せでいっぱいだ・・・飲み込みたくないくらいに・・・でも飲み込んでしまうけどな
「お、おかわりをお持ちしました・・・どうぞ・・・」
全てを食べ終えて幸福感に満ち溢れていた俺に、おどびくしたウェイターがコーヒーを持ってきた
そしてこのコーヒーがまた・・・ああ・・・ずっとこの店にいたい気分だ
朝から凄くいい気分になった俺は時間の許すかぎりここにいようと再度メニューを開いた
「や、やめてください・・・困ります・・・や、やだ・・・」
あのウェイターの困ったような声が聞こえた つづく