今日も絶好調だぞ、きつみは
今週は結構良い運気だった気がするな
これも毎日、きつみが頑張ってくれているからだな
この感謝の気持ちをどう表したらいいんだろ？
稲荷寿司か？いや、それは安直すぎないか？
となると油揚げフルコース・・・それも同じだな
こう、目新しい何かできつみはにお礼をしたいがどうしたらいいんだろう
そうだ、この俺の愛のあふれるハグで気持ちを伝えてみよう
おーい、きつみは　ちょっと話があるんだが・・・
あれ？どこにいった？もう散歩かな、早いな・・・

>>256
今日も阿部が、俺を見ている
俺はそれに気が付きながらも、平静を装ってコーヒーを飲む
「あ、あの･･･お代わりはいかがです、か？」
そろそろ無くなりそうなコーヒーを察してか、ぷりけつ・・・
いや、もとい、三橋が声をかけてくれた
「あ、お願いします　いつもと同じで」
「ミルクたっぷりお付けしますね」
三橋に顔を覚えられて結構な常連気分に浮かれそうになるが、それにしてもあのタレ目
なんで俺のことを見ているのだろう？
あれは見つめている、というものではなく、警戒している目つきだ
俺は何もしていないのに変だな？
というか俺以外の客を見ているのかもしれない
何故なら、俺と同じようにこの店に入り浸っている客の中で日に日に三橋を見る目つきがおかしくなっているのがいるからだ
三橋の動きをずっと目で追いの時々何かブツブツとつぶやいている
「お待たせしました」
三橋が淹れたてのコーヒーを持ってきた
それを受け取りながら、俺は二つの視線を感じていた
あのタレ目と、危ない目つきの客の両方の・・・
後者は俺のことを凄い怖い目つきで睨んでいる
ヤバイ・・・こいつ、何か知らんがすごくヤバイ感じがする・・・　　つづく