0348fusianasan
2019/02/01(金) 12:56:20.24初日がドベということは、後は昇っていくだけだ、ある意味ありがたいじゃないかハハハ
>>335
「この間のこと?」
熱々の料理に夢中になっていた俺は、三橋の何を言ったのかすぐに判らなかった
「えっと・・・あの・・・この間のお客様が・・・」
おどおどモジモジとしながら話す三橋の姿にちょっとだけドキッきたが
悟られないように平静を保った
「ああ・・・この間の・・・大変だったね、怪我とかしなかった?」
三橋が言いたかったのは、この間の暴漢が店で暴れた件だろう
俺はちょうどその真っ最中に店に着いて一番バイオレンスな場面に出くわしたのだった
「は、はい・・・俺は、何も・・・」
「そう、それは良かったね」
「ご、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした・・・」
またしても深々とお辞儀をする三橋・・・
おい、頭より尻が上になっていないか?
律儀なのはいいが、あれはもう数日も前の出来事だし、それにそんなに頭を下げることも無いぞ
だって俺はあの時、何も出来ないで立っていただけなんだからな
ん?また誰かの視線を感じる・・・
どこかから俺を見ている・・・んだよな、この感じ
俺は勘はいいほうなんだ、良い意味でも悪い意味でも
そっと視線を向けるとキッチンからタレ目・・・いや、阿部がこっちを見ていた
だがその視線には敵意とかはまったくなく、ちょっと困った様なそれであった
「お、俺・・・お客様方に申し訳なくて・・・俺のせいで・・・」
「でもあの時だって店にいた客たちが助けてくれたんだろ?
その時に人たちもまだ店に通っているみたいだし、問題ないよ」
そう、確かにあの後、騒ぎで客足が遠のくかとも思われたが、特にそんな事はなく
いつもの常連の顔ぶれと新規の客とで店は繁盛していた
「それにこの店が無くなったら俺はどこで飯を食ったらいいか困ってしまうよ」
ちょっとおどけた俺の言い様に、三橋はやっと頭を上げてフヒッ、と笑った
そのちょっと不細工ではあるが愛嬌のある笑顔が俺の・・・股間を直撃した・・・ つづく