今週はまずまずの出だしだな、きつみは
よし、このままのんびりだらだらと急がずにいこうな
急いであわてると事故の元だぞ
ソースは俺だよ俺・・・昔色々とな・・・

>>541
阿部は俺がここにいることに驚いたのか、少しの間キョトンとして大きくため息をついた
「この時間なら誰もいないと思っていたんだがな・・・」
「あ、あの・・・店を閉めるって一体何が・・・」
困り顔のタレ目、もとい阿部に俺は問う
こんなに突然、別れの時がくるなんて思いもしなかった
この憤りを、この悲しみを、いったいどうしたらいいんだ
「ああ・・・ここじゃなんだから中に入ってくれ」
阿部は面倒臭そうにそう言うと、持っていた鍵で店のドアを開けた
昨日となんら変わらない店内・・・
今は客も無く静か過ぎるくらいだが、どこからからひょっこりと三橋が現れて
「いらっしゃいませ」と挨拶してくれそうだ
「まあ、座ってくれ」
阿部に促されて客席に座る
「急だったのはすまないと思っている
この店も常連客が出来てこのままうまくいくと思ってはいたんだが・・・」
ふぅ・・・と目の前に座る阿部がまたため息をついた
「やっぱり・・・昨日の最後の客の・・・」
「ああ・・・あれが決定打になったかな?」
やっぱり・・・あいつらは三橋の何なんだ?三橋に何をしたんだ?
怒りがこみ上げてきて体がブルブルと震え始めた
「おいおい、そんなに怒らないでくれよ 昨日の奴らはまだ可愛い方なんだから
一番怖いのは・・・情報が拡散されているってことだな」
「拡散?三橋の情報か?やっぱりあいつらの目的は三橋・・・」
「まあ、そんなとこだ まいったな、三橋はあんたの事をいい客だと喜んでいたんだがな」
え?そ、そんなこと・・・初めて知ったぞ?三橋が俺の事を好意的に思っていてくれたなんて・・・
「でもな、やっぱりあいつを守る為には仕方ないんだよ」 つづく