ナイバッチきつみは
うん、まずまずのポジションだな
ゆっくりのんびりと上がっていけばいいから焦るなよ
俺だってこの腹の肉を減らすのに急いでいないからさ
のんびりと少しずつ減らしていくのが俺のやり方なのさ
別に怠けているわけじゃないぞ
無理をすればどこかで反動するからそれを抑える為にだな
これが俺流のやり方なのさハハハ
え?それを何年やっているのかだって?それを言わないでくれ・・・orz

いつもより早く駅に着いた
今日はたまたま早く目が覚めて支度も早く終わって通勤もスムーズだった
というわけで、一時間ほど空いてしまったがどうしようか?
そんなことを考えながらも会社へと向かっていた俺の足はある店の前でが止まった
「あれ?こんなところに喫茶店があったかな?」
もう何年も同じ道を歩いていて気が付かなかった・・・
いや、ここは昨日までは何も無かったはずだ
だけど店には次から次に客が入っていく
あまり深く考えるのはやめて、俺も引き寄せられるように店のドアを開けた
カラン・・・
ドアを開けると小さくベルが鳴った
店はほどほどの広さで席には客が座っている
外の冬の寒さとは一変して心地よい暖かさに包まれる幸福感を感じながら俺は空いていた席に座った
「いらっしゃいませ・・・」
すぐに若いウェイターが水とメニューを持ってきた
ちょと緊張したような笑顔と薄い色のぽわぽわな髪と大きな猫のような目が印象的だ
ふむ・・・コーヒーがメインで軽食とデザート、夜は酒も出る店か
昼にはランチもあるのか、これは嬉しいな
「えっと・・・ブレンドコーヒー あとはこれを」
とりあえず、簡単なものを頼むとウェイターはかしこまりました、と丁寧にお辞儀を下がっていった つづく