週の初めから絶好調だな、きつみは
よしよし、今日も美味しいものを一杯食べて頑張っていこうな
今は春だし、食べ物も美味い
ちょっと遠出して春の食材でも探しにいこうかな
つくしとかふきのとうとか出ている話を聞いたんだ
ふきのとうは天ぷらにすると美味いよな
あのちょっとして苦味がまたたまんないよ
よし、雨が上がったら二人でふきのとうを探しに行ってみるか

ある日、近所を歩いていたら見慣れないものをみつけた
普通の自販機に混じってそれはひっそりと置かれていた
「自販機?一体なにを売っているんだ?」
缶コーヒーのそれとは違い、商品の見本が何も出ていない
ただあるのは、簡単な商品名だけだ
それも「学生」だの「父ちゃん」だの「中学生」といったよく判らない単語で
更に「シークレット」なるものもあったが・・・
これはアレか、大人のムフフな本とかDVDとかの自販機か?
だが自販機本体にこっそりと書かれている「384」とは何だろう?384・・・みはし?
物は試しだ、一つ買ってみるか
大人なアレなら使い道も・・・ゲフンゲフン
ん?結構な値段がするな?漱石が二枚とかどんだけだよ
まあいい、それだけイイものってことだよな・・・
さよなら、俺の漱石・・・押すボタンはもちろん「シークレット」!
ガタン!と大きめなものが落ちる音がしてそれは出てきた
何だろう、DVDにしてはでか過ぎるし本にしては厚すぎる
早速、家に帰って開封だ
商品名は「かあちゃん」?これは母親ものか?それとも熟女・・・若い方が好みだけど・・・
どれパッケージを開けてと・・・こ、これは・・・ビニール?それも人型の・・・って・・・
おいまて、これ空気を入れるタイプのダッチじゃないか!し、しかもかあちゃん384の割烹着付きのレア物!
ということはあの自販機は384のダッチ販売の・・・
その後、俺は全財産を持って自販機に駆けていったのは言うまでもない
ああ、384たちのスベスベでもっちりしたビニールな肌、最高だな・・・