0939fusianasan
2019/03/18(月) 15:03:29.88よしよし、今週も頑張ってのんびりといこうな
その日、世界は桃色に覆われた
突然現れた巨大な物体
丸みを帯びたそれの中央には左右に分かれる亀裂 そして亀裂の下方にある閉じた穴の様なもの
それはまるで、巨大な桃の様であり、一つしか確認出来ていないのに世界中のどこからでも空にそれはあった
世界中の空に現れ人々はパニックになり、ある者は神の使者だと、またある者は宇宙人の襲来に違いないと
そしてまたある者は某国の兵器ではないかと慄いた
だがそれは、特に何をするわけでもなく、ただ空にいるだけだった
やがて人々はそれの存在に慣れ、パニックも収まっていった
事が動いたのは、とある国がその物体の調査を開始したことから始まる
無人探査機をそれの調査に向かわせ、閉じた穴から内部に侵入しようとした
だが穴は固く、侵入を阻止しているようであったが、それでも無理やりに入り込もうとした時だった
突然、穴がくぱあと開き、桃色のガスを噴出したのだ
そのガスは地上の人々に降り掛かり、何故か軽い性的な興奮をもよおした
これを重要視した各国は、それを生物兵器に利用できないかと画策し始めた
次々は空のそれに向かって探査機が放たれ、そしてガスを受けて無力化していった
いつしかそれの穴は閉じっぱなしではなくなり、開閉を繰り返しピクピクと痙攣したり蠢いたりしだした
どんな探査機も、どれだけ強い武器でもそれはびくともせず、全てを無力化、無効化していく
そんな時だった 日本のある団体が独自に作り上げた探査機がそれに向かって放たれた
それは穴の対策に特化したもので、特殊な機能が付いていた
数段階の振動機能にピストン機能、探査機本体が穴の内部で変形することもできた
「この探査機で穴を制御できなければ、世界は桃色に染まってしまう・・・」
プロジェクト名「穴る384」、これは探査機の名称でもあったが、これでそれを攻略できなければ世界はどうなってしまうのか
空に浮かぶ巨大な尻に向かって、「穴る384」は勢い良く飛んでいった
「穴る384の穴探検-奥の奥まで」は近日、劇場公開決定!
穴の奥にあるもの・・・それは・・・