0906fusianasan
2019/06/04(火) 12:57:18.59よーしよしよし、ご褒美にブラッシングをしてあげようか
換毛期だし、抜け毛も酷いだろ?
少しでもスッキリしたいときはブラッシングが一番だよ
でもきつみはは毛がいっぱいあっていいなあ・・・
俺?俺のは見てのとおり・・・いや、諦めたわけじゃないぞ
これから色々と試して頑張ればきっと毛根も頑張ってくれるはずさ
諦めたらもうそこまでだからな、色々と
子三橋は寝るのが好きだ
どのくらいかと言うと、野球の次に好きだと公言して憚らない
ご飯を食べてお腹一杯になると、眠くなっていつの間にか寝てしまう
いっぱい遊んで、急に寝落ちする
嬉しいこと、楽しいことがあって沢山笑った後で、急に寝てしまう、等々
とにかく、子三橋は眠ることが大好きなのだ
ある日、子三橋が公園で友達と遊んでいた
夕方も近くなり、皆が家に帰ろうとしても子三橋はまだまだ遊んでいた
そして遊び付かれて公園のベンチに座って、ものの数秒で眠ってしまった
周りは段々と暗くなっていく中、ただ眠る子三橋・・・
ふと気がつくと、隣に誰がいるような気がした
隣にいた気配は、自分を見ているみたいだ
お父さんが探しに来たのかな?遅くまで遊んでいたから怒られるかな、と子三橋を思った
でも眠くて眠くて、子三橋はまた眠りの世界に落ちていく
「おい、早く代われよ」
「もうちょっとだけ・・・あと一分・・・ああ、この体温・・・この匂い・・・クンカクンカ」
「次は俺なんだから早くしろ」「こんな機会なんて滅多にないからな・・・あ、触るなよ」
「子三橋たんハァハァ・・・」「お前、鼻息荒すぎ」
「遠くから見ているのもいいけど、近くでみると・・・やっぱり可愛いな、子三橋たん」
数人の男たちが、起こさないようにと小さな声話しながら子三橋の隣に交代で座っている光景は少し異常だっただろう
だが彼ら、子三橋ファンクラブにしてみれば、子三橋に合法的に近づけるこんな機会は貴重なのだ
子三橋は何も知らずに、親が捜しにくるまでただ、ベンチで眠り続けるのだった