ナイバッチきつみは
今週も順調じゃないか、やっぱりきつみはは凄いな
でも無理は禁物だぞ
それで体調を崩したりしたら大変だからな
それに今、インフルが蔓延していて、近所の学校は学級閉鎖だってさ
あれは罹ると結構きついからあらかじめ予防接種をしておこうかな
きつみはも一緒に行くか・・・
あれ？凄い速さでどこかに走っていったぞ
そんなに注射が嫌いか、あいつ・・・

ある日、きつみはにお使いを頼んだ
ちょっとした物を買い忘れて、きつみはも散歩に行くから、とお願いしたのだ
だが、帰りが遅い
いつもより10分も帰宅時間が遅いとか、何かあったんじゃないだろうか？
不審者情報とかは最近、聞いていない
水谷たちの見守る会からも報告は無いし、何か突発的な出来事でもあったんじゃ・・・
胸騒ぎがする、ちょっと探しに行って・・・
「ただいま、俺くん遅くなってごめんね」
ああ、きつみはだ！やっと帰ってきてくれた、いつもより15分も帰宅が遅いなんて何があったんだ？
「はいこれ、頼まれていたお使い」
うん、ありがとうな　ちゃんとお使いが出来てきつみはは偉いな
「へへへ・・・今日ね、道で占い師って人に声をかけられたんだ」
ほう、占い師か
「それでね、俺の後ろに何か憑いているのが見えるって言われたんだよ、そんな事ないよね」
何？もっと詳しく聞かせてくれ！！
「うん、凄く体の大きな男の生霊が俺の背後でいつも心配そうに見ているって
まるで俺くんみたいだって俺、思ったんだけどそんな事無いよね」
う、うん、そうだな
俺がきつみはに生霊を飛ばすとかない・・・とは言えない・・・いや、なんでもない・・・
「ところで、今日のおやつは何かな？俺、腹減ったな」
ああ、お使いで買ってきてもらったホットケーキミックスで何か作るから楽しみにしてなよ
それにしても生霊・・・まさか・・・いや、そんな事ないよなﾊﾊﾊ・・・