今日もナイスポジションだぞ、きつみは
今夜はすき焼きでご馳走といこうか
本来なら牛肉なのだろうが、あいにく俺んちは豚肉派なんだ
豚肉だって美味いんだぞ、特に良い肉を使ったときなんかもう・・・思い出すだけで涎が・・・
「でも、すき焼きなら牛だよね
一回で良いから牛肉のすき焼きを食べてみたいな?」
あれ?きつみははまだ牛肉のすき焼きを食べたことが無かったかな?
うーん・・・ほら、あれだよあれ
牛のすき焼きはだな、牛丼の具と同じ様なものだよ
味もまあ同じ感じだし、牛のすき焼きなら牛丼を食べても同じだよな
「それ、違うと思うけど・・・あの真っ赤な薄い牛のお肉ですき焼きが食べてみたいなあ」
んん?もしかしてそれはきつみはなりのおねだりなのか?
しかも遠まわしかつ、いつもと違う姿を見せることで生まれるギャップで
俺を懐柔しようとしているのか?
いやさ、きつみはからおねだりされるのはいいよ
いいけど・・・うーん・・・
(実はここのだけの話、牛のすき焼きは大晦日の年越しのご馳走に、と思っていたんだ
それもブランド牛のA5とかいう超高いので
だが値段もアレだから今から節約して大晦日にきつみはを喜ばせようかな、と)
うーん、困った・・・困りすぎてまた禿散らかしそうだよ、まいったな
そうだ、牛は熟成させると美味しいから、まだ食べるには早いんだよ
だからそうだな・・・きつみはが食べたことの無いものを作ろうか
「え?どんなの?美味しいの?」
ああ、美味しいよ
すき焼きだけど、肉は使わずに・・・油揚げを入れるんだ
もちろんしらたきも野菜もたっぷりだぞ、どうだ?
「俺くん、それって・・・」
あ?やっぱり駄目?
「最高だよ、俺くん!!油揚げのすき焼き、作って!早く!!」
あれ?大喜びしているぞ、そんなに油揚げが・・・
よし、今夜は油揚げを山盛り入れてすき焼きを作るぞ!!え?昼に食べたい?
よし、待ってろ!特別美味いのにしてあげるからな!!いやあ、安上がりで助かるなあハハハ