ナイバッチきつみは
今週ものんびりゆっくり、ダラダラといこうな
しかし今日も寒い 寒いからコタツから出たくないしこのまま寝ていたい
春まで冬眠していたい・・・
「俺くん、体型ばかりじゃなくて生態もクマーになったんみたいだね」
ん・・・夢の中できつみはの呆れた様な声がする
うん、今の俺はクマー・・・
春まで惰眠を貪る、そんな生き物・・・
もう眠くて眠くて、すごく眠くて仕方が無いんだよ、眠らせてくれよきつみは
「ふーん、そうなんだ」
うん、そうだよ、今の俺はクマー 本物のクマーよりは可愛くはないけど、クマーな俺なんだクマー
「じゃあ庭に穴を掘らなきゃだね クマーはどこかの穴で寝るものなんだもの」
いやあ、俺はクマーはクマーでもインドアのクマーなんだよ
山とか洞穴とかでは眠れないな、寒いもの
「でもクマーなら仕方ないよね 今から庭に大穴を掘ってくるから、今夜からはそこで寝るんだよ」
ハハハ、いくらなんでもきつみはの小さな手で俺が入るくらいの大穴なんて無理だろうな
俺はこのまま、コタツに入って冬眠するだけ・・・
「あ、もしもし・・・実はお願いしたいことがあるんです」
ん?きつみはが電話をしているだと?珍しいこともあるものだが相手は誰だ?
「はい、庭におっきな穴を急いであけたいんです え?いいんですか、助かります」
きつみはよ、一体誰と何の話をしているんだ?ああ、だけど眠い俺は起きることが出来ない
「あーあ、俺くんは今夜から庭で寝るんだ 春までは夜は静かになるなあ」
一体どんな話が進行しているんだ?俺は一体・・・
ゴゴゴ・・・ドンッ!ガチャガチャ・・・ガラッ!!
「こんちは水谷です!きつみはさんに頼まれた道具と重機お持ちしました!さっそく掘って掘って掘りまくりますね!」
うっ!み、水谷・・・てめえ、久しぶりじゃないか!
「俺がジタバタさんにお願いしたんだ じゃあ庭に俺くんが入って余りあるサイズの穴を掘ってください」
「きつみはさんのお願いなら喜んで!掘って掘って埋めてあげますよ!」
おいこら待て、誰が誰を埋めるって?勝手に俺んちの庭を掘るな!
というか重機まで持ってくるな!!どんだけ行動力があるんだ水谷!!!
くそう・・・返り討ちにしてやる・・・穴に埋まるのはお前の方だ!!