0158fusianasan
2021/02/21(日) 17:02:57.39>>134
戦後にパリで大学の講師をして貧相なホテルにすんでいた作者^M^
いつもは大学内で食事をとっていたけろ土曜だけは大学を離れる都合があるから近くの小さなレストランでご飯を食べていたんら^M^
月末になると金銭的な問題で小さなオムライスとついてくるパンだけ注文していたんらけろすっかり顔馴染みになった頃にはレストランを切り盛りする娘さんもなんとなく作者の経済事情に気付いていていたようでパンを2つにしてくれたりしていたお^M^
そしてパン2つ分の値段を払おうとするとそっと首を振り決まった料金しか受け取らなかったんら^M^
そんな日々を送っているうちに寒い寒い冬がやってきてその日もレストランでオムライスとパンを頼んだお^M^
他にも二組くらい客がいたけろみんな暖かそうなものを食べているんら^M^
そしたら娘さんがオニオングラタンスープを持ってきて「注文を間違えてしまったからよかったら食べてもらえないか」っていうんら^M^
間違えるほど混んでいないしそれが嘘なのは明らかだったお^M^
そうして目の前に置かれたスープのなんとありがたかったことか^M^
作者は優しさに感謝しながら一口一口噛むように食べたのだった^M^
異国で辛い目にも沢山あったがこうして優しさに触れる度にこの国を嫌いになることはいやそればかりでなく人に絶望することはないみたいな締めでもり^M^