バンザイポーズも輝いて見えるぞ、きつみは
思わずその寸胴な太目の胴体に抱きついて
胸毛にと腹毛に顔を埋めて思いっきり深呼吸をしたい
そしてぶわっと広がった尻尾をモシャモシャしたり
ふっさら〜とした鬣をさわさわしたいぞ
次いで、ピンと立ち上がった耳の間に指を入れてコショコショしたいな
できれば見えてはいないけど、ピンピンしているヒゲの根元に
指を入れてシャシャシャシャッと動かしたい
そして全ての行動に対して、きつみはがどんな反応を示すか、この目で確かめたい
これは別に変なことじゃないんだ
猫だって尻尾の付け根がよく感じるというぞ
あ、きつみはの尻尾の付け根も確かめなきゃな
指でトントンがいいかな?それとも手のひらでパンパンがいいかな?
んー、迷ったときは両方だな
「俺くんの、変態!変質者!痴漢!!」
んんん?どうしたきつみは?変な人間が近くにいるのか?
よし、俺が追い返してやろう
「変なのは、俺くん!!」
俺が変?そんなの・・・前からだから当たり前だろ?
「それに俺のこと、油揚げ中毒きつねだって言った!!」
うん、それも事実だよな
ちょっと前に油揚げ禁止にしたら、日中どころか夜中でもふらふらして油揚げを探していたよな
夜中のあれは怖かったぞ、夢遊病かと心配した
「お、俺だって、我慢できるもん!本当だもん!!」
ほほう・・・なら試してみようかな?
一週間の油揚げ禁止・・・は止めるから、だからギュッ!と抱きしめさせてくれ
「もう・・・仕方ないなあ、俺くんは・・・」
ふふふ・・・きつみはから許可がでたぞ、これで思いっきりギュッ!とクンカクンカが楽しめる!!
作戦成功・・・いや、なんでもない・・・何も言っていないからな、俺は・・・