少しずつ上へと上がってきている運気
それはきつみはの頑張りの表れでもある
四匹のケモたちによって行われる毎日のレース
そしてその順位に一喜一憂する俺
いや、どんな順位でも、それはそれでいいんだよ
毎日が幸せハッピーラッキーなんて続くわけが無い
ある意味、人生なんて苦行の連続なのさ
そんな毎日の中でも、ちょっとだけいいことがあったとか
嬉しくてたまらないとか、生きていて良かったとか思う瞬間
それを感じることの喜びって本当に得がたいものだよ
幸福感なんて、人によって感じ方なんて千差万別
俺は今、この小さな喜びに幸せを感じているわけで・・・
「俺くん、何をムニャムニャ言ってるのかな？」
ん？これか、これはだな、今日も幸せでよかったなって
「ふーん、それにしては難しい言葉をこねくり回していたみたいだね」
こねくり回す・・・
いや、俺だってたまには難しい言葉を使うときはあるよ
「でも、うるさい感じがする」
うるさいって・・・俺、そんなに大声で話していたかな？
「うるさくはないけど、うるさい
難しいこ言葉で長々とムニャムニャ言うよりも、一言でいいんだよ」
一言？本当にそれでいいのか？
「うん、俺くんの一言って「うまい！」だよね　もうそれだけでいいよ」
うまい・・・美味い、か　それもそうだな
というか俺って食うだけのために生きて・・・うん、食べるのは大事だよな
よし、じゃあ何か美味い物でも食って生きている喜びを感じるとするか