ナイバッチきつみは
今週ものんびりゆっくりダラダラといこうな
やっとダラダラが戻ってきた・・・
いや、元からいたんだよな、どこにも行っていなかったんだよ
だって俺とダラダラは絶対に離れられない運命なのさ
だから俺がダラダラしていても、それが本来の俺
ダラダラしすぎだ!ときつみはに怒られても、それも仕方ない
きつみはだって実はダラダラが・・・
そう、知らないのは本人だけ
誰にだってダラダラは付いているんだよ
ほら、これを見ているそこの俺
その背後から顔を覗き込んでいるそれは一体なにかな?

「俺くん、夏も終ったのに怪談話とかやめなよ」
きつみはよ、怪談とか怖い話はな、季節は関係ないよ
夏だろうが秋だろう冬だろうが春だろうが、怖い話ってのはあるの
もうね、一年中怖い話だらけでいつでも楽しめるんだよ
「またそんな事を言ってる・・・
あっ、そうだ、最近、夜中に静かになるとカサカサって音がするよね」
んん?きつみはからのまさかの燃料投入?俺んちで怖い話?
「どこかからとかよく判らないんだけど、カサカサカサカサ・・・という微かな音がするんだ
煩くはないけど、何の音が気になって・・・」
ほうほう、それは家の中のどの辺りかな?ん?きつみはの寝室の床下?
床下のカサカサか・・・ちょっと覗いてみるか
ここにあるのはファイバースコープ、それを隙間から床下に入れて床下をみるんだ
「なんでそんなのがあるんだろう?」
まあいいじゃないか、じゃあきつみはの心配を取り除く為にこれで様子を・・・
特に異常は無いようだだか・・・ん?これは・・・あ、これは・・・ちょっと電話してくるからきつみはは遊びに行っておいで
うん、まさかな・・・気をつけていたんだが・・・
怪談より怖いのは、家に巣食うシロアリ・・・駆除業者を呼ばなきゃだな
勝手に人ん家を食う輩はそれ相応の扱いをしてやらねば・・・