わいの地元の話しや
道を挟まないで並んで建っとる家の端から順番に生き物が死ぬねん
スタートは必ず道の端に建つ家からで範囲はペットから人間まで
ペースは必ず一月毎に1つの命
わいの家も被害にあったんやけど大切に飼っとったイッヌが散歩中に亡くなってしもた
新品のリードに買い替えたばかりやのに金具がパキッと真っ二つに切れた勢いで道路に飛び出してしもたんや
車通りの少ない道路やったのにほんまに運が悪かったは
わいの両隣は人間やった
1人はお爺さんでもう1人は30になったばかりのご長男
わいの地元では口に出したらあかん事になっとるけど暗黙の了解みたいなもんがあってどこかの道の端の家で何かが死ぬと
「ああ、始まった」
と大人は怖がっとった
そんでどこの家も必ずペットを飼っとるねん