きつみはもふもふふもふもふ
説明不足・・・
きつみはにはいつもちゃんと、嫌というほど詳しく話はしているつもりだよ
でもな・・・
「俺くん、うるさい 今、稲荷寿司を味わっているんだから静かにして」
なんていわれるともう・・・どうして良いものか
何?タイミングが悪い?いや、そんなことはないだろ?
食卓を囲みながらの団欒なんだから会話の一つや二つや三つくらいあっても当たり前だろ?
うーん・・・きつみはとの会話不足で俺もちょっと変になりそうだよ
よし、今日は会話を増やそう
山盛りの稲荷寿司を用意すれば、きつみはも喜んで俺の話を聞いてくれるよな

「こちら01、侵入に成功」
用件だけを通信機で伝えると、次の指示を待つ
辺りは暗く、人気も無い
ここで見つかれば不審者扱いされて騒ぎになるだろうが、そんなヘマはしない
「了解、ミッションを開始せよ」
通信機からは感情もなにもない乾いた音声が俺に命令を与える
「了解」
用件は手短に これが俺たちの原則だ
そして俺は、行動を始める
侵入といっても、まだ敷地内の入っただけである
今回のミッションは、とある大物からの依頼、とだけしか聞いていない
まあ、俺たちみたいな裏家業の組織に依頼をするくらいだから、何かしらの後ろめたいことがあるのだろう
しかし暗い
俺は暗視スコープを装着すると、熟練した動きで足音も立てず、素早く、慎重に進む
今回の依頼は、とある一般家庭の調査だ
あるものの保管場所探し出し、出来れば確保する
俺には簡単すぎる仕事内容だった、はずだったんだが・・・ 

「あ、お客さんか、思ったより遅かったな さて、おもてなしするか」つづく