ナイスポジションだぞ、きつみは
忘れていたが、もう１２月なのか
しかし早い・・・
時間の流れが早すぎて、一年があっという間だよ
毎日毎日のんびりダラダラしているのに、なんでこんなに早いのか
うーん・・・考えてもわからない
こんな時は何か美味い物を食ってだな、落ち着くことが大事だ
さてと、今日は何にしようか・・・焼きそば・・・そうだ、焼きそばパンにしよう！
あのコッペパンにはさんだ焼きそば、それらを豪快にかぶりついて食う楽しさ
ああ・・・考えただけでもう・・・腹減った
こうなったら食うしかあるまい、速攻で作るから待ってろよ、きつみは！！

>>649
夜の闇の中を、走る
時々、眩しいフラッシュの閃光が俺を襲うが、それも慣れてきた
少しだけ冷静になった頭で、どのルートで脱出するか考える
侵入する前に、この家の敷地、家の中の構造、その他色々な情報は頭の中に叩き込んである
そして一番、成功する確率が高い場所から侵入し、依頼を遂行しようとして・・・
ボンッ！！
突然、目の前の地面が爆発した
そんなに大きくなく、小さなものではあったが、その衝撃と巻き上がった土埃で視界が悪くなる
フラッシュだけでなく、爆発まで・・・
しかも、向こうはこちらの動向を把握している
きっとこの敷地内のあちこちに監視カメラがあるに違いない
報告では、そのような類は堪忍できず、ほぼ一般的な民家に過ぎない、とあった
調査班の手抜きか？それとも悟られないように設置してあるのか？
やはりここの住人は、只者ではない
俺は舞い上がる土埃を避け、更に先へと走る
ボンッ！！ボボンッ！！
行き先だけでなく、背後からも爆発音がした
そして爆発の衝撃と音と光、それらに俺は翻弄されてしまっていた
だが・・・逃げなくては・・・組織の事は知られてはないない・・・　つづく