月曜からナイスポジションだぞ、きつみは
よーしよしよし・・・ん?毛がボサボサだな 静電気のせいかな、ブラッシングしてあげるからこっちにおいで

>>98-99
バシャーン!!!!!!
跪き、項垂れた俺の未来
それは・・・大量の水を真上から勢い良く落とされるという、思いもしなかった事だった
うーん・・・これは想定していなかったな
思わず頭を上げると十字架に縛り付けられている太った小汚い男が
口を大きく開けて・・・これは怒りの形相のつもりなのか?・・・両手で×を作っていた
その足元には黒いローブ姿の子どもが、笑うのを我慢しているのか顔を真っ赤にして全身を震わせている
何故かこの家の周りからは
「ヤッター!」「ヒャッハー!」「懺悔!懺悔!」の声と、大勢の笑い声が聞こえてくる
うーん・・・あの男、きっと十字架の上の小汚い男なんだろうが、本当にこれで帳消しにしてくれるのかな
なんかいい様に遊ばれている気が・・・
ここで俺の意識は無くなった
気がつくと、俺は重機のアームにロープを結ばれて、どこかに運ばれていく途中だった
頭が痛い・・・
突然、ゴチーン!!!!!!という音がして、二度目の目が火花が出るという感覚を感じ
その後は暗転して、目が覚めたらこんな状況
ただ、あまり時間は経っていない様で、重機がいく先々で
「面白かったよ」「いやあ、楽しかった」「久々に思いっきり笑ったよ、ありがとう」
などと、その辺りの住民らしい人たちから労いの声をかけられ、拍手をもらった
だけど俺はまだ、ロープで縛られて身動きが出来ない状態だ
それに重機、なんでこんなのに運ばれてんだろうな?もしかしたらこのまま穴を掘られてそのまま墓穴に・・・
ああ、俺の人生ってなんだったんだろう・・・
悲観的なことを考えていると、人気の無い空き地みたいなところに着いた
そこで俺は地面に降ろされ、そして何故か全身の拘束を解かれた
「俺さんからの言伝だ ここで解放するから大人しく帰れ、だとさ
それと、あんたのところには大元の依頼人から連絡がいくから・・・いや、もういっているかな?
まあ、ここまで楽しませてもらったからには、悪いようにはしないってさ」
何がなにやら判らない、まるでキツネにつままれたみたいな気分で、俺は言われたとおりにその場を後にした つづく