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地面に転がされていたのを無理やり引き起こされた
この家の主であろうでかい男は、言うことを聞けば無事に解放してやるとは言った
だが、これから何をやらされるのか いや、何が起こるのか
やるべき事は聞いた 本当にそれだけでいいのか、と思うほど簡単な事ではあったが
それゆえに信じられない自分もいる
不法侵入、窃盗未遂、その他諸々な事がそれだけで帳消しになるのか?
「ここに膝をついて座れ」
少し離れた場所に連れていかれ、座るように命令される
身体中を縛られた縄は解いてもらえないし、猿轡もされたままだ
俺は大人しく言うことを聞くしか出来ない・・・
ん?なんだこれ?こんなもの、この家の庭にあったかな?
そういえば、俺が縛られて転がされていた時にも重機の作業音がしていたが、これを立てていた音か?
しかし・・・一般住宅の広めの庭とはいえ、何故に磔台があるんだ?

「ジタバタさん!見てこれ!」
今日も可愛いきつみはさんは、俺の渡した衣装をさっそく着て見せにやってきた
うう・・・何を着ても可愛いですよ、きつみはさんは
惜しむらくは背中側が盛り上がっているのと、帽子がきつみはさんにしては高さがあること
でもそれは、きつみはさんの特徴から仕方がないし、それもまた可愛らしい
「似合ってますよ、きつみはさん」
「そう?変、じゃない?」
「ちっとも変じゃありませんよ、本当に・・・可愛いです・・・」
「よかった!ね、俺くんは?俺くんにも見せてあげなきゃ!」
俺さんも確か着替えている最中だよな
今回の〆は俺さんの趣味爆発というか、なんというか・・・
もうね、仲間に頼んで、俺さんの全身に青白いドーランを塗りたくってもらっているから
時間がかかって仕方ないけど衣装は簡単だからトントンか
「水谷さん、重機の準備も終りました それとライトとカメラもOK、いつでもいけますよ」
仲間もノリノリで楽しみながら手伝ってくれている
さあ、本番といきましょうか つづく