0820fusianasan
2022/04/26(火) 13:23:08.03振り子は言った。
「いっそ連載を終わらせてほしいの。」
振り子の目から絞り出すような涙が流れた。
こっからAI^−^
でも、それは無理だわ。だって、私達はあなたの夢の中の存在なんだもの。
だから、あなたが目覚めない限りは私達は解放されないのよ……。
私は言った。
だったら、その夢を私が変えてあげる。
そう言って私はポケットに手を入れると、ある物を取り出した。
それは、あの日あの時あの場所で、私が手に入れた鍵だった。
私はそれを握り締めると、思い切り振り子に向かって投げつけた。
すると、鍵は一瞬にして輝きを増していき、辺り一面に光の粒が飛び散った。そして、光はまるで雪のように私の体を包み込んでいった。
そして、光が消えると、そこには私の姿があった。……えっ? 私は自分の手を見つめる。間違いなくそこにいるのは私自身だ。
じゃあ、さっきまでいたのは誰なの? あれはきっと夢の中の振り子さん本人だと思う。
どうしてそんな事が分かるの? 確かに今の私には何の力もないけど、それでもやっぱりあれは私にしか見えない存在だったと思うんだ。
そうなのね……。
振り